子供服の「裏毛」「裏起毛」「裏シャギー」について

子供の秋冬に大活躍のトレーナー生地。
でもトレーナー生地って言っても、生地の厚さがとにかく違う！
特によく聞くのが、「子供に裏起毛の服って必要なの？」という声。

結論から言ってしまえば、裏起毛は必要ないことが多いです。

しかし中には裏毛と裏起毛って何が違うの？裏シャギーって何？？という方もいらっしゃるかもしれません。

ここではトレーナー生地の「裏毛」「裏起毛」「裏シャギー」について解説しつつ、子供に裏起毛はなぜ必要ないのかなどについて書いていきます。

トレーナー生地は大きく3種類

トレーナー生地には結構いろいろあって、他にも裏フリースとか裏ボアとかいろいろあるんですが…ひとまず子供服のパンツやトレーナーでよくある「裏毛」「裏起毛」「裏シャギー」から説明していきます！

裏毛とは？

裏毛は「ザ・トレーナー」、いわゆるスウェット生地です。
「裏パイル」などと呼ばれることもあり、パーカーなどによく使われます。
みんなよく知ってるトレーナーといえばこの生地、というものですね。

裏側がタオルのようにパイル状（ループ状）の生地になっていて保温性や保湿性が高く、スポーツにも適していると言われています。

裏起毛とは？

裏起毛もトレーナーやスウェットに使用されることが多い生地で、裏毛の毛を毛羽立たせて文字通り「起こした」ものが裏起毛になります。

厚みがあり、生地の中に多く空気を含むため保温性がさらに高く、また肌触りがほわっとして着心地がいいのが特徴です。

裏シャギーとは？

最近出てきた裏シャギー。
「けむくじゃら」という意味で、裏シャギーも裏起毛と似たものなのですが、通常の裏起毛よりも毛羽立ちが強く、毛足が長いのが特徴です。
毛足が長い分、保温性もさらに高くなります。

他にも裏フリースや裏ボアなど似たものが多くありますが…裏毛以外はざっくり言うと「何かあったか裏地がついている」という認識で良いかと思います。

なぜ裏起毛は「必要ない」の？裏起毛のデメリット

デメリット① 汗を吸わない

裏起毛の多くはポリエステルなどと綿の混紡です。
子供はよく動き汗をかきますが、汗をかいても裏起毛は汗を吸わないので、汗がそのままになり逆に冷えてしまうのです。
冬で外は寒くても動けば汗をかきますし、室内は暖房が効いているところがほとんどのためあまり暖かすぎる格好は逆効果です。

デメリット② 熱がこもりやすく蒸れやすい

保温性が高いのはいいのですが、熱放射率が低いため、熱がこもりやすく蒸れやすいといったデメリットがあります。

デメリット③ 静電気がおきやすい

裏起毛は化学繊維と混紡が多いと前述しましたが、そのため静電気が起こりやすいです。

デメリット④ 保育園などでは「裏起毛禁止」のところも

保育園によっては、パーカー禁止などＮG服があるところもあります。
そしてなかには、裏起毛を禁止としている園もあるそうです。
保育園って、室内はかなり暖かくしてあるし、外遊びのときは走り回るから結構暑くなるんですよね。

デメリット④ 毛玉がすごい

裏起毛のものはポリエステルの配合も多いです。こういう素材って売ってるときは「フワッ」としてるんだけど、洗濯してくと毛玉がすごく出てくるんですよね…

裏起毛じゃない子供服はどこで買える？

Twitterやいろいろな口コミなどをみていても、「裏起毛の子供服はいらない」の意見は本当に多いです。

なんでこんなにみんな裏起毛ＮGなのか？実は、こうした意見がたくさん出てくる背景には、子供服売り場が裏起毛だらけになってしまうことにあります。

10月くらいまではまだ裏起毛はそんなにないんですが、11月、12月になるともう裏起毛だらけです。いやむしろ裏起毛しか売ってないのでは…？と思ってしまうくらい。
裏起毛じゃない綿100%のトレーナーを探すのに苦労しているママも結構います。

西松屋やイオン、バースデイ

お手頃価格で子供服を揃えるならここですよね。
しかし裏起毛もかなり多いとの声が…。
買うならちょっと早めの時期に購入がおすすめです。

ＧAPやユニクロ、無印

裏起毛じゃないものが多いと言われてるのがGAP、ユニクロ、無印あたり。
無印やユニクロだとトレーナーなら1,500円程度とそこまで高くないですし、セール商品だと990円くらいで買えることもあります。人を選ばず書いやすいデザインが多いです。

ベルメゾン

結構口コミで多いのがベルメゾン。
私はまだ買ったことないんですが、裏毛トレーナーが990円〜結構たくさんある！
しかもオシャレ系から男の子が好きな働く乗り物プリントまで。
ママの好みも子供の好みも幅広く用意されてる感じです。

ブリーズ、F.O.kids

個人的にとても好きなブランド、ブリーズと F.O.kids。
子供服ブランドだけど、綿100%の裏毛トレーナーは1,320円〜あるし、デザインもかっこいいのがたくさんあるのでおすすめです。
F.O.kidsだと恐竜とか車のプリントトレーナーも結構あるかな。
ただ、裏起毛も結構多いので、購入の際は注意してください。

以下は裏起毛のトレーナーです。

裏起毛じゃないトレーナーは早めに買おう！

裏起毛じゃないトレーナーが買いたい場合は、やっぱり秋くらいに今季の分をまとめ買いしてしまうのが一番かなと思います。
10月くらいだと、秋物がセールで30%OFFくらいで買うことができるし。
注意点としては、
・セールになる頃にはサイズがなくなってしまうこともある
・早く買いすぎて冬の間にサイズが変わってしまう
なんてこともありますので注意しましょう。

裏起毛は本当にいらない？

これについてはお子さんが寒がりかどうかや、お住いの地域、生活スタイルなどみなさん違うわけですから一概には「いらない」とは言い切れないかなと思います。

寒がりのお子さんもいるでしょうし、学校に暖房が入っていない！というところもあるでしょう。
そうした場合、裏起毛は本当に軽くて暖かくて便利です。

ただし暑がりのお子さんや保育園など室内で過ごすことの多いお子さんの場合、暑すぎてしまうことも。
その場合、厚いものを1枚着せるより、

・薄手の長袖Tを2枚着せる
・ベストを重ね着する

こうしたほうが、脱ぎ着できていいかもしれません。

子供の状態を見ながら、必要なようだったら買い足すようにしてみてはいかがでしょうか。